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「盛田昭夫」を語る

想い出

1

「盛田昭夫オフィシャルサイト」開設記念にあたって 大賀典雄氏より

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左より 大賀氏、井深氏、盛田氏(1985年)

盛田さんのホームページが開設されると聞き、これからの世界を担う若者たちに、この偉大な存在であった盛田さんについて紹介されることを嬉しく思っております。私も、生まれ変わったら、そして、また盛田さんとお会いしたならば、一緒に仕事をしたいと、今でも思っております。

盛田さんはいつも「夢」を持っておられた。周囲の人に、その「夢」を実現させるために、知恵を、力を振り絞っても頑張りたいと思わせる「マジック」を持っておられたと、思います。それは、盛田さんがいつも、あらゆる物事に疑問をいだき、その原点に戻って考えておられた、まさに科学者の目を持っておられたからなのでしょう。そしてそれを解決するためのあらゆる手段を考え、果敢に挑戦してこられた、それが周囲の人々を動かしてきたのだと思います。

また幼い時から帝王学を受けておられた盛田さんは社員に数々の示唆にとんだ言葉を残しておられました。そのひとつが「働く」という言葉です。これは「傍を楽にする」という意味だと、そして非常に含蓄のある言葉であり行為なのだ、と語っておられた。

また、ここに以前も紹介したひとつのエピソードがあります。盛田さんがいかに先見の明を持っておられたかを証明するものです。

ちょうど(1973年の)オイル・クライシスが襲ってきた頃のことでした。ニューヨーカーの前で「勿体無い」という言葉について語られたのです。われわれは今一度持っている資源を大切にするということを見直そう、と。そのとき、盛田さんが気が付いたのが、「勿体無い」という言葉にぴったりたりする英語の言葉がないということでした。「勿体無い」ということは日本人にとっては。当然のことなのに、アメリカでは一切教育されていないようだ、「勿体無い」という観念がないのは、これはおかしい、という内容でした。その後もアメリカの経済人に向かって何度か語っておられたのです。日本語の「モッタイナイ」をそのまま、繰り返し説明しておられました。

そのスピーチに感激した人たちのひとりがハーヴェイ・シャインの奥さんでした。盛田さんのスピーチに心うたれた、ユダヤ人の家庭では、両親から物を大切にすることを叩きこまれたものだった、アメリカの学校ではそういう精神を教育していなかったしそういう考え方もなかったけれど、子供達に「モッタイナイ」ということを教えていますと、面白い発音で「モッタイナイ、モッタイナイ」と言っていたのが実に印象的でした。いまや、この「モッタイナイ」という言葉は世界に通用しています。

盛田さんはその頃から地球の未来を心配しておられたのです。私達もいまは地球の限りある資源を守るために努力しています。もう一度盛田さんの先見の明ある言葉をかみしめ、物事の原点にもどり、疑問を抱き、人と人との交わりの中に、よりよい世界を造ってゆく努力をしてゆきたいものです。

2007年5月 ソニー株式会社 相談役 大賀典雄 記

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