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「広大無辺の宇宙の彼方から」
清水 哲太郎氏、森下 洋子氏より
広大無辺の宇宙の彼方から私たちの盛田昭夫氏が、いつこの地上世界に厳粛な舟に乗って到着されたかは解かりません。しかし盛田昭夫氏の、地上の全ての生命体に対する、そしてありとあらゆる物質に対する時代におけるその抜きん出た愛情のかけ方は、この地上で誰一人知らぬ者はありません。
盛田昭夫氏のする息のひと動きひと動きが遂にはたくさんの人々に幸せをもたらし、人間の最も貴い、犠牲を恐れず不可能に挑戦する、いわば命を秤として陰から陽、暗から明へと全ての事象を転換する善性の姿勢そのものであり、その姿勢こそ遠く宇宙創生、地球草創、人類始原の歴史出現の昔から蓄積されてきた私達生命体の人間の奥深くに存在する貴い資質でもあるのです。この資質を体現して見せて下さることで人類の可能性を証明し、この世は信じるに足る世界、人間とは特別尊き価値あるもの、人生とは懸命に生きるに値するもの、と身をもって教えて下さったのではないでしょうか。
盛田昭夫氏は、私共が携わるクラシックバレエの古典芸術作品に顕れ出る主人公そのものでもあられます。あらかじめ純化・浄化された明るく溌剌とした少年的英雄性を携え、「一掴一掌血、一棒一条痕」、バシッと打ち込んだならその後が残るくらいに、ぎゅっと掴んだなら血の痕として残るくらいに、というような激しさ、厳しさに満ちた超ど真剣なその生涯は、人間の究極の憧れである、心震えるエロスとして、全世界を魅了し続けられたのです。
また宇宙からの使者として、その普遍の真理・原理原則・物事の本質を単純明快かつ明確明瞭に披瀝伝達し、慈愛に満ちた善き種蒔きを行い、この地上深く植え付けて行かれたのです。
先に進まれた盛田昭夫氏は、全人類に対して、あくまでもどこまでも一瞬一瞬を新たなものと認識して創意工夫し人格性の錬磨に挑戦をしてほしいと、宇宙の天涯の彼方で声を発していらっしゃるに違いありません。後に続く地上の私共は盛田昭夫氏の新鮮な人間精神の美しさに引き継ぎ、人々の幸せと人類の発展の為勇躍前進、誠実に、精魂込めて目の前の人生に打ち込んでゆかなければならないと、強く思うのです。
2008年4月 松山バレエ団
総代表 清水哲太郎
団長 森下 洋子
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