Akio Morita Library

HOME

    盛田昭夫について
    • 年 譜
    • 叙 勲
    • 「盛田昭夫」のコレクション
    • 「盛田昭夫」フォトギャラリー
  • 盛田家について
    • 歴 史
    • 鈴渓資料館
  • 「盛田昭夫」語録 こころの教科書
    • 「盛田昭夫」語録
    • フィロソフィー
  • 「盛田昭夫」を語る
    • エピソード
    • 想い出
    • ゲストブック
    • キミもがんばれ
  • 記念館
  • 関連資料
    • 著 書
    • 関連書籍
    • 鈴渓義塾
    • 音 楽 ~カンタータ「天涯」~
    • その他の情報
  • イベント
    • 人間「盛田昭夫」展
    • 関連イベント
  • 写真レンタル
    • レンタルサービスについて
    • レンタル写真サンプル
    • お問い合わせ
  • ライブラリーについて

「盛田昭夫」語録 こころの教科書

「盛田昭夫」語録

語録一覧

10

2008.09.11更新

もう50歳以上の人間ではダメな時代が来ている

かねてから盛田は、経営者は50歳でリタイアすべきであると主張していた。自身、55歳の若さで社長の座を岩間和夫に譲り、主張を実践したのだった。

日本の経済界は昔も今も高齢の経営者が多い。社長就任が60代後半というのも珍しくもない。 しかし、こうした状況を盛田は、かなり以前から疑問に感じていた。高齢の人間がトップに居続けることは、あまり良いことではないという考えを持っていたのである。

「日本の経済もまだ豊かではないから、いわゆる引退、リタイアということがないんです。私はそれが非常な害毒を流しているんじゃないかと思う。(略)リタイアすることによって、やっぱり世の中というのは適当に若返りするんですね。」(『財界』昭和40年新年特大号)

この発言は、まだ盛田が44歳のときのものであり、若さが言わせたというふうに受け取られたかもしれない。しかし、その8年後、盛田52歳のときにも同じような発言をしている。

「もう50歳以上の人間はダメな時代が来ていると思います。(略)これからの25年間にやってくるであろう大変化の時代には、もうわれわれ50歳代の人間は自分を変化させていくには歳をとりすぎました。もはやわれわれはこの時代を、流行遅れの人間として生きなければならないようです。(略)50歳前後の人間には、まだわずかに自分を変えられる可能性は残っているかもしれません。しかし、もうひとつ上の世代となると、これはもうアウトです。ですから、ほんとうに早く次の世代の人に代わってもらいたい。そして、その人たちの手で、大きな変化の時代を切り開いていくべきだと思うのです」(『週刊現代』昭和48年9月)

この発言から3年後、盛田は社長の座を岩間和夫に譲り、会長の座に就いている。しかも院政を敷くのではないかという世評を裏切り、自らは財界活動に専念し、経営面は岩間にすべて任せたのである。このとき、盛田は55歳。多くの会社では、まだ社長にもならない年齢である。盛田は持論を実践してみせたのである。

「ソニー・マガジンズ 盛田昭夫語録より」

語録一覧

ページのトップへ